ケータイやスマートフォンを取り巻く環境は大きく変わろうとしている。3.9Gとも呼ばれるLTEが始まることで通信速度はさらに高速化され、また端末やプラットフォームの共通化も始まる可能性は十分ある。
一方国内を見ていくと、1999年にスタートしたiモードやEZwebは、日本でケータイ向けコンテンツという大きな市場を作り出した。もっともそれらの市場は、iPhoneやAndroidの登場により、今後の方向性がハッキリ見えなくなってしまっているように思えるかもしれない。それでもその成功を生み出したシステムはiPhoneやAndroidではいまだ構築できていないものであるのも確かだ。
ではそんな日本のキャリアは今後のプラットフォームやビジネスモデルにおいてどんな考えを持っているのか。KDDI サービス・プロダクト企画本部 プロダクト企画部の中馬和彦氏にうかがった。
ケータイでもスマートフォン的な要素が搭載されるのは当たり前になっていく
現在のKDDIは「KCP+」という独自のプラットフォーム上で端末とサービスを展開している。しかし一方で世界的に見れば、iPhoneやAndroidといったスマートフォン向けのプラットフォームも広がりを見せている。ソフトウェアをバージョンアップさせることで、新たな機能を追加できるというのはユーザーだけでなく開発者にとっても魅力的だ。
果たして、日本の「ケータイ」の進化を考えたとき、機能を追加できるというスマートフォンの要素を取り込んでいくことはありうるのだろうか。
「すでに(KCP+とは異なる)新しいプラットフォームの開発には着手し、実質的な考えはまとまっている。今のスマートフォンが得意としている、アプリを追加して機能を増やすという要素は(新しいプラットフォームの)ケータイにも入ってくるだろう。現在のiPhoneのように買ったあとでも機能が増え、進化していくという世界が、間違いなくケータイでも起こりうる」と中馬氏は語る。
一方で同時に機能が追加できると言っても、ハードウェアのドライバを書き換えるようなところまでは拡張させないことで家電的なクオリティーを担保するべきと中馬氏は指摘する。ケータイは消費者によって常に安定して動くことが重視される。PCのようにハードウェアの設定を変更したら不安定になってしまった、という状態は許されないからだ。
