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特集 ―iPhone × Android頂上対決―

今年で2回目となるi*deal Competition。昨年開催時から約1年経った今、iPhoneは社会現象にまでなり、一方でAndroidも製品が登場するなど、スマートフォン市場は急激な変化の渦中にある。

今回は、日本Androidの会 会長でクラウド研究会も主宰されている丸山不二夫氏と、実質的にiPhoneのエバンジェリストであり、GoogleをはじめとしたWeb2.0的企業の取材を精力的にこなすITジャーナリスト 林信行氏のお2人をお招きし、iPhoneとAndroidが切り開く未来について、アスキー総研所長 遠藤諭が聞く。

iPhoneとAndroid、これは一体何なのか?

「iPhoneは道を示してしまった感じがある」――林
「手のひらの上のクラウド・デバイスだと思えばいいんですよ」――丸山

遠藤

iPhoneとAndroidに関して、お二方はどう見ていますか?

まず、iPhoneは道を示してしまった感じがあると思いますね。でも、世の中がApple一色になるなんてあり得ない。Appleという会社の性質上、このOSを他社にライセンスすることはないだろうし、Apple一社でやっている限り、マスマーケット全域にリーチできるわけはない。せいぜい市場シェアの10~20パーセントを取るかどうかという感じではないでしょうか。
まあ、iPodのようにファミリーを増やせば、さらに大きなシェアも獲得できるかもしれませんが。

Androidに関しては、他のメーカーが「プラットフォームが必要だがどうしよう?」となったときにAndroidが出てきた。でもね、これまでずっとモノを作ってきたメーカーの人たちは、Androidが素材だということに気が付かないんですよね。リファレンスモデルを鵜呑みにしている。

リファレンスモデルをどう切り崩して、中まで踏み込んで素材を使い込んで、自分たちのビジネスや未来の情報社会を作っていくか? 日本のメーカーさんは、今こそビジネスモデルも含めて頭を働かさないといけないと思います。

遠藤

Andoridは、カスタムUIをかぶせて自由に使いやすい使い勝手にできることが肝要ということですね。しかも、端末だけでなくビジネスモデルを考えないと外からAndroid携帯が入ってくる。

中国の偽iPhoneって、ハードウェアの技術はiPhoneよりも進んでいるものがある。でもブランド力がないから“偽”iPhoneというブランドで展開しているわけです。でも、それがAndroidを搭載したら、いきなり「ホンモノのAndroid」になってしまうんです。

丸山

僕は、AndroidやiPhoneは基本的には同じタイプのデバイスだと思っています。電話の形をとりながら、基本的にはインターネットに直接、非常に簡単にアクセスできるようになった。

遠藤

海外のメディアを見ていると「モバイルWeb」という言葉が使われるようになってきました。

丸山

そうですね。僕は最近、「クラウド・デバイス」という言葉を使っています。本当は、現在の日本のiモードや携帯電話も潜在的にそれができるスマートフォンとしての能力を持っている。ただその可能性に当事者が、十分気づかないのは残念だと思う。

手の中にネットにつながったコンピュータが入っている。電話というよりも、コンピュータの進化と電話の進化が合流して、それがインターネット・クラウドと結びついたもの。そういう意味では手のひらの上のクラウド・デバイスだと思えばいいんですよ。
近い将来、おそらくGoogle Voiceみたいな存在が広がってきて、電話もインターネット・クラウド寄りに変化すると思います。僕は、Androidのキラー・アプリは、Google Voiceになると考えています。